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2012年 07月 07日
6月に縁あって、震災の被災地、石巻へ行ってきました。
金沢で震災支援をしている方々の活動のひとつとして行ったので、そちらに載せた文章なのですが(http://uchu-shien.org/)こっちにも載せておこうかなと思ってアップしてみました。 6/24 石巻出張カフェ URLhttp://uchushien.tumblr.com/post/26181166530 金沢市内の牧山ガラス工房で器を作る仕事をしています、大迫友紀です。 6/24日に宮城県石巻市中央にある「壽(ことぶき)屋酒店」で高木糀商店の高木進隊長、東出珈琲で働く水口隆夫さん、陶芸家の中田雄一さんと4人で一日出張カフェをしてきました。 ◇行くまでの事。 震災があった3月11日、私は東京のビルの中にいて大きな揺れと交通機関の麻痺で帰宅難民に。 数日後に金沢の自宅に戻った当初は地震関連のニュースをチェックしていましたが、次第に見るのが辛く感じて避けるようになっていました。 金沢は余震も無いので遠い場所の出来事として日常からは忘れようとしていたと思います。 地震から一年が過ぎようとしていた今年の3月、高木さんと水口さんが石巻で出張カフェをしてきた話を聞いて、今回行ってみる事にしました。 思い立った理由は何となく、だったと思います。 自分に出来る事も思いつかないし、行って何をしたらいいかも分からない。 とりあえずついて行こう。希望があれば、何でもお手伝い出来る事をしようかな、くらいの気持ちでした。 中田君は東北の大学に通っていたので、馴染みの土地で友達も大勢いて、地震直後から現地の方達から情報を集めていたそうです。 去年は車で被災地を巡って見ていたので、次はボランティアを、と機会を探していたそうです。 今回の訪問も出張カフェがメインボランティア。 水口さん達が行った3月の出張カフェで知り合った女性、庄内野里子さんがご実家の酒屋さんでも出張カフェをして欲しい、と声をかけてくださったのがキッカケです。(参考 http://masahoshi.blog81.fc2.com/blog-date-201203-22.html http://masahoshi.blog81.fc2.com/blog-date-201203-23.html) 中田君が珈琲カップ焼いて持ってくよ、と言っていたので、 じゃあ、私はお皿でも持っていこうかな、と。 甘酒を持っていくから、グラス持ってきて、と高木さんからご指名。 そうこうしていたら、赤谷さんが現地には行けないけど、お菓子焼こうかな、と立候補。 誰かの提案を聞いて、自分の出来そうな事が思いつくと具体的なイメージが膨らんで、自分にも何か出来そうかなって思えてきます。 ◇ 事前に計画した事と協力メンバーをまとめました。 6/24 10時~16時開催、会場・壽屋酒店 ・珈琲豆提供 東出珈琲店(近江町にある、素敵な喫茶店です) ・甘酒提供 高木糀商店(東山にある高木隊長のお店で、代々続く老舗です) ・焼き菓子提供 赤谷美帆(栄養士さんです。今回は色んな味の焼き菓子を6種類!) ・珈琲カップ制作 中田雄一(おおよそ30個。カフェにも使い、使った器は記念にお客さんに持ち帰ってもらいました) ・皿、グラス制作 大迫友紀(お菓子用の皿と甘酒用のグラス。こちらも現地で使ってもらうよう、置いてきました) ・ドリップ担当 水口隆夫(珈琲飲むのに必要な道具一式の準備。カフェ当日は一日中珈琲を入れ続けてくれました) 事前に計画していた以外にも、石巻に行く事を聞いた方々が自主的に支援物資を持ってきて下さったり、カフェに使ってと手作りのお菓子を作ってきてくれたり、東北へ向かう道中に食べてと私達にもお弁当やお菓子を頂きました。みなさんありがとうございます! (支援物資は仮設住宅で暮らしている代表の方に託し、お菓子はカフェで使ったり、お茶しに来て下さった方々のお土産としてお渡ししました。) ◇6/24の事。 行くと決めたけど当日の朝も被災地に行っていいのかな?って思いがありました。 迷惑かけたらどうしよう、みたいな。 それから地震の爪痕を見て受け止められるかな、怖いな、とか。 壽屋酒店の佐藤さんご夫婦と娘さんの野里子さん、カフェに来て下さった現地の方々は本当にみなさん温かく向かえて下さいました。 行った私達が癒されて帰ってくるくらいに。 壽屋さんの中の風景だけ見ると被災地という言葉を忘れてしまうくらいの活気でした。 珈琲もおかわりして、集まった方達同士でも話がはずんで、それぞれ楽しんでいって下さったと思います。 10時開店から16時まで水口さんは一日中珈琲を入れ続けてくれて、延べ100杯以上は出たと思います。 赤谷さんのお菓子も途中で無くなったので、途中からは差し入れで頂いたお菓子を使わせてもらいました。 そんないい時間を過ごした会場でしたが、一歩外に出ると復興はまだまだ進んでいない、と痛感させる痕が至る所に残っていました。 石巻支援センター(http://masahoshi.blog81.fc2.com/)という、行政に頼らず民間で支援する活動をされている星さんが車で石巻以外の地域も車で回って案内してくれました。 星さん自身も被災者です。 家が流されはしなかったけれど、地震直後から自宅近くのイオンに避難してくる人達に衣類などの必要物資を提供し、車で支援物資を運び続け、自分の生活を投げ打って被災者を支援し続けてきたそうです。 回って見た風景は。。 1階部分が壊れた家は1階を補修して住み続けているので、おおよその家が2階部分と1階部分で色が違う家が多かったり。 大きなビルが横倒しになっていたり。 おかしな所に船が打ち上がったままだったり。 綺麗に改修し直したお家の人が洗車してるのを見かけたけど、その両隣の家は壊滅して倒壊寸前だったり。 住宅密集地は基礎を残して根こそぎお家が無くなっていたり。 全焼した校舎の横に残った家を補修して何とか住み続けなければいけなかったり。etc… 出会った人達の話も。。 辛い経験も、みなさん話して聞かせてくれました。 車で走って命からがら逃げたけど、家も仕事場も全部失って残ったのは車だけだった事。 6日間以上も救助がこなくて自分達でトイレを寄せ集めの材料で作った事。 波に漂う酒瓶を拾い、沸かして喉を潤していた事。 避難していた建物から燃え盛る校舎を見続けていた事。 波が引かない中を物資を運び続けて車を何台もダメにした事。 見つからない娘さんを一週間くらい探し続け、遺体を見つけた場所が天井と支柱だけ残ったバイト先の屋根の上だった話。 沢山の人が亡くなっている風景etc… 私が見た事、聞いた事の中でもここに記した事はほんの一部の事。 仮設住宅での生活を余儀なくされる方も多く、震災から一年以上が経過してもまだまだです。 震災の痕を目の当たりにしながら日常生活を送らなければいけないのが現実です。 この風景の中で子供達はどんな思いで育つのだろう、と。 それでも、壽屋さんがお店を立て直したように、日常を取り戻そうとみなさん必死で生活していました。 ◇帰ってきてからの事。 「また行こう」って思っています。 行く前は何をしていいのか分からなかったけど、色んな人に会って話して「これをするのはどうかな?」って思いついた事も出てきたし。 ごくごく小さいことだけど、自分にも出来る事あるのかも、と。 それから、金沢にいながらも情報を得る事は大事だな、と思いました。 こんなに大きな災害だったのに(災害に大小は無いとは思うのですが・・・)行くまで何も知ろうとしていなかった自分はどうなんだろう、と。 あれから一年以上が過ぎて、ボランティアでやってくる人達も大分減ったそうです。 そんな今からだからこそ、また行かなきゃ、って。 今回で何かが出来たとは思わないけれど、私達の帰り間際に「もう帰っちゃうのね」と手を握って寂しがってくれた壽屋酒店のお母さんの顔を見られただけで、行ってよかったな、と思います。 被災地に行くって、行く前の「ボランティア」というこそばゆいような言葉ではなくて、一度現地へ行って、そこで生活する人達と知り合ったら「大事な友達にまた会いたい」って思うような、ごく当たり前の人との出会いだと思いました。 「気にはなっていたけど、どうしていいいか分からない」と思っている人、沢山いると思います。 自分に出来る事は何でもいいと思うのですが、もし少しでも時間が取れるなら、被災地に足を運んで欲しいなと思いました。 今回行った地域は幹線道路の整備は進んでいたので、車があれば回れるし、ツアーバスで回っている旅行客も見ました。 被災地で一人一人が必要としている事も違うだろうし、被災しなかった一人一人が出来る事も違う。 私もこれからの自分が何が出来るのか、少しずつでも考えていけたら、と思います。 最後に 会場を提供しつつ、当日のお世話を引き受けてくださった壽屋酒店の佐藤さんご夫婦と野里子さん。 現地を案内してくれた星さん。 カフェに足を運んでくれた石巻の方々。 震災直後から支援を続けている高木さん。 一緒に行くキッカケを作ってくれた水口さん。 自分の仕事(ガラスの器を持っていく事)でも役に立つ事があると教えてくれた中田君。 宇宙志縁隊を支えてくれている方々。 長文を読んで下さった、パソコン(携帯?)の前の方。 本当にありがとうございます。 2012.6.29 大迫友紀 Go Page Top 宇宙志縁隊© 2011 , theme design by BCOOL
by oosakoyuki
| 2012-07-07 17:27
| 毎日
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